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初の純国産化が果たされたCJ3B-J3型直系のジープ、それがJ50系である。常に三菱ジープ・シリーズのイメージ・リーダーであり、ジープと聞いて、ほとんどの人がまず最初に思い浮かべるのが、このタイプであろう。 荷役性やユーティリティ面の向上を目指したJ20、30、40系とは一線を画すスパルタンなオープン・スタイル、軽量なボディーやショートホイールベースを活かしたクロスカントリー性能を本分とする、最もジープらしいジープである。 J52から55まで、型式や年式によって様々な仕様変更が見られるが、大別すると前期型のナロウボディー・タイプと、後期型のワイドボディー・タイプに分けることができる。 ナロウボディーは、J50系の前身であるCJ3B-J3から受け継がれたボディーであり、J52、J54/56/58前期型に採用されていた。ちなみにJ52のフロント・フェンダーは、J3と同様ストレート・フェンダーだった。 いっぽう、1977(昭和52)年以降のJ50系、つまりJ54/56/58後期型、J57/59/53/55は、ホイールベースはそのままに、トレッドやボディー後端が延長されたワイドボディーとなり、リーフスプリングまわりの仕様や駆動系の減速比などが変更された。 熱狂的なJ50系ファンの中には、後期のワイドボディー車よりコンパクトで、トランスファーの減速比も低く、車重も軽かったナロウ・タイプこそクロスカントリー走行に適した「真のジープ」と断言するマニアも存在する。しかし、J57以降の、パワフルなエンジンを搭載するモデルを愛して止まないジープ・ファンもまた多い。 すでに絶版となっているモデルであっても、アフター・マーケットには、まだまだパーツが多く、改造の自由度が大きいのもジープJ50系の魅力である。 |
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降雪時でも、雪がワイパーの動きを妨げない吊り下げ式ワイパー。J55には3本ワイパーが採用される。 |
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